the essence

2022/04/22

vol.6【ecru】日が暮れるのが待ち遠しい、サマーナイトドレスアップ

私にとって、夏は日が暮れるのが楽しみな季節です。夕日が他の季節よりも大きくて、夕焼けに赤く染まった雲が伸びやかで。太陽が沈むまでずーっと窓の外を眺めてしまいます。

日が暮れたあとの夜の様子も大好き。実家は名古屋ですが、庭に大きな木があったため、カブトムシやクワガタが遊びに来てくれていました。子どものころは姉や妹、友人の姉弟と一緒に懐中電灯を持って木の幹を探したものです。そのあと庭で手持ち花火をしたり、縁側でスイカを食べたり。部屋を暗くして、家の中で肝試しをしたりもしました。

子ども5人が遊んでいる間、私たちの両親と友人姉弟の両親の大人4人は何をしているかというと、リビングでずー―っと食べたり飲んだりしている。私は幼いながらに「大人ってよく飽きないでこんなに喋っていられるな〜」と不思議に思っていました。と同時に「大人って楽しそうだな〜」とも思っていました。

時を経て…私もすっかり大人になりました。三姉妹みんな東京で生活していることもあり、頻繁にそれぞれの家族を含めて集まると、当時の両親たちと同様、食べたり飲んだりしながら永遠に話しています。姪たちもきっとそんな私たちを見て、当時私が不思議がっていたように「よく喋るな〜」と思っていることでしょう。

集まることに関しては季節を問わず楽しいのですが、やっぱり夏の夜は特別な気がします。ビールが美味しいとか、窓の外に聞こえる虫の声が心地良いとか…いろいろありますが、ファッションも重要な要素です。

日中にかいた汗をシャワーでさっと流して、クローゼットの前で「何を着よう」と考えるあの時間。昼間よりもほんの少しきれいめで、でももちろん涼しくて、着心地がいいもの。夏の夜はそんなファッションが理想。

夏のドレスアップ服、好きが高じて毎年収集中。今年も仲間入りしそうなものを見つけたので、シェアしますね。

BEIGE,の【ecru】というシリーズ。コロナ禍以降にデビューした【ecru】は、デイリーにもドレスアップにも対応できるよう、使い勝手と着心地の良さを両立させたシリーズです。

22ssでは、ジャージー素材のアイテムが登場。ジャージーと言っても、家でしか着られない、人様に見せられない系のダラダラとしたジャージーではありません(笑)。BEIGE,がつくるジャージーアイテムはとっても上品! そしてエレガント!
レーヨン72%ポリエステル28%で、さらさらとした落ち感とたっぷりのドレープ感。ジャージー素材と言われても「え、本当に?」と疑ってしまいます。
ハイネックカットソーは、後ろにファスナーをつけていて、ピタッと首にフィットする。ここまで美しくネックが立つ理由は、薄い芯が入っているからなのだそう。日本のブランドではなかなか見つからない、この攻めたハイネック。これがブラウス素材だと窮屈になるのでしょうが、ジャージーだから大丈夫! しなやかでやさしいフィット感。BEIGE,の夏のハイネックはとにかく美しくて、毎シーズン揃えてしまいます。
合わせているスカートも同素材。ウエストやヒップまわりをコンパクトに抑え、大人なフレアが楽しめるマキシスカートです。

他にはキャミソールやワイドパンツ、ワンピースがあって、どれを着てもうっとり。夏の夜の集まり、ちょっとしたパーティー、結婚式(黒もあるので)なんかもいけるはず。「大人って楽しい!」…そう思えるサマードレスアップ、今年もはじめます。

カットソー/¥19,800(税込)
スカート/¥28,600(税込)

キャミソール/¥19,800(税込)
パンツ/¥29,700(税込)
ワンピース/¥36,300(税込)


【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。