2019AWEssence
2019/10/04
【シャツワンピース】ジェンダーレスが心地いい!vol.8
ラグビーワールドカップが大盛り上がり! さあ、オリンピックももうすぐだ!! と東京のスポーツ熱が上昇中。私もとってもワクワクしています。スポーツ観戦に対してではなく(全般的に疎いもので)、日本にやってくる外国の方々が増えることにワクワク! ラグビーの試合の前後は、電車の中で各国のユニフォーム姿が混じり合い、知らない言葉が飛び交う。日本にいながら異国を感じられることが楽しい!
このワクワク感を欲して、旅先を決める際も多国籍・多民族な国が気になります。6月に行ったシンガポールもそう。東京23区とさほど変わらないくらいの大きさにもかかわらず、東京にいるときよりもうんと多くの異なる文化が混じり合っていて、刺激的! そして、ファッションも本当に多様です。
なかでも私は、インド系男性たちのファッションに夢中になりました。それが、膝のあたりまでくるロングシャツ×パンツのレイヤード。スタンドカラーシャツとストレートパンツのキリッとした人もいれば、繊細なレース刺繍が施されたカフタンシャツ×同素材のパンツのやや華やかな人もいる。着ているのは男性たちでしたが、女性が着ても素敵なはず! と確信し、日本に帰ってきてからしばらくこのバランスを真似しています。
今回のBEIGE,のワンピースもその感覚で着こなしたいと思っていて。ワンピースではあるものの、スキッパー風の襟とすとんとしたシルエットでロングシャツ的。このワンピースに対して「好き!」と思うのは、ジェンダーレスな自由さが漂うからだと気がつきました。そう、シンガポールで見たインド系男性たちのファッションに釘付けになったのも同じ理由。性別を越えたファッションって、より自分の「らしさ」がにじみ出る気がして、ドキドキするし、楽しいし、心地いい。
このワンピースは薄手のウールベースで袖口がリブニット。レイヤードするパンツもニット系やウール系を合わせればしっかり防寒対策にもなります。年中あたたかいシンガポールとはまたひと味違う、日本の冬にぴったりのコーディネートも可能というわけ―――。
ね、ワクワクしませんか?上/背中の切り替え下にタックが入っています。その効果で、後ろ姿がほんの少し丸みのあるシルエットに。上/裾の両サイドにはスリットが入っていて、脚さばきがいいのはもちろん、パンツをレイヤードした際の見え方も美しい! 角のとれた切り口なので、やさしい雰囲気です。上/色違いでチャコールグレーも。今年はブラウン系に気分が向いていて、あまりグレーを意識していませんでしたが、試着してみたらこれまたシックでいい〜色! ストレートのインディゴデニムともしっくり。というわけで、私はグレーに決めました(笑)。
ワンピース/¥39,000(税別)
【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。