2020SSEssence

2020/04/17

【セットアップ】最近、服を選ぶ基準がハッキリしてきた話vol.8

突然ですが、私の姉も編集者です。ある女性誌に入社時から15年ほど経った今も携わっています。そんな姉の編集部含め、どこの雑誌もこの非常事態で撮影が中止。ずっと紙媒体ひと筋だった姉が、ついにweb記事を書き始めています。

私物を自宅で撮影し記事を書いているのですが、その第一回目にこんなことを書いていました。

「"STAY HOME"、家にいるんだから好きなものを着たっていいじゃない! 白ワンピがミートソースで汚れたって、すぐそばには洗濯機がある!」

思わずふふっと笑ってしまいました。だって、リアルだから。

私は妹だからよく知っていますが、姉は本当に家で白ワンピを着る人。幼いころから少し甘さのある服が好きで、アラフォーの今も自分なりに着てもOKなラインかどうかジャッジしながら着ています。そして、本当に漫画のようによく食べ物をこぼします(ミートソースに限らず)。

姉の記事がリアルだとわかるからこそ、「好きなものを着たっていいじゃない!」の部分が、すとーんと自分の中に入っていったんです。

そうか! それだ!

インスタグラムのストーリーズの「質問」機能でたびたび聞かれる、「文さんは、どんな基準で服を選びますか?」

私はなんとなくズバッとお答えできず、保留にさせてもらってきました(すみません)。だって、「サイズ感」といったって、ジャストがいい場合、オーバーサイズがいい場合があるし、「素材の上質さ」といったって、天然素材だからいいわけでもないし・・・って。

でも、ここ数週間、家だけで過ごしていて、やっぱり毎日ロンT✕リブパンツは飽きるし、好きなものを好きに着たいという気持ちが日に日に大きくなってきました。

そう、ここ数週間の自粛生活と姉の記事のおかげで、私にとって、選ぶ基準は「少しテンションがあがるもの」だとハッキリしたのです。

前置きがいつもに増して長くなりましたね。

今回のセットアップも「少しテンションがあがるもの」という話です。

ノースリーブのトップスもスカートもパンツもすべて同素材。少し膨らみのあるジャージーで、デザイナー宮下さん曰く「どうしてもこれを使って何か作ってみたかった」そう。プロにそう言わしめる素材というだけで、もうテンションがあがります。

それぞれは単品でも着られますが、レイヤードしてセットアップとして着てしまう。垢抜けたセットアップの発想がたまらない! 鏡に映る自分を無駄に何度も眺めに行ってしまうほどです。

着るたびに自分で自分にテンションがあがる服が、BEIGE,にはまだまだあります。
来週以降も前置きたっぷりでご紹介していきますね。両胸のポケットは本体よりも薄手の別素材。視覚的に立体感が生まれてセットアップにメリハリがつくんです。スカートのウエスト下部分です。この繊細なギャザーが本当に美しくて、ひとりでニヤニヤしてしまいます。ジャージー素材だから、こんなにギャザーが寄っていても甘ったるくならないし、腰下部分のギャザーだから横に広がりすぎることもなく、スラッとして見えます。

ジャケット/¥43,000(税別)
トップス/¥19,000(税別)
スカート/¥18,000(税別)
パンツ/¥13,000(税別)

【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。