2020SSEssence

2020/04/03

【シアーニット】ファンが選ぶBEIGE,の意外?な名作vol.6

タイトルにある「ファン」とは私のこと(笑)。vol.1にも書いたとおり、2017年の年始セールでコートに一目惚れして購入以来、BEIGE,ファン歴3年目。光栄なことにこうしてコラムまで書かせていただいています。毎シーズン、デザイナー宮下さんから直々にアイテムひとつひとつご紹介いただいているので、「このシャツは2018SSの〇〇シリーズの進化系ですね」とか、細かいデータも私の中に蓄積されてきています。

「ファン」でありつつ、コラムを書いているエディターとしては、中立な立場でいなければ! とも思っており、どの回も同じ熱量の愛情を込めて書いているつもりです。

・・・ですがやっぱり「ファン」なんです(笑)。えこひいきしてはいけないけれど、正直、発売が特に待ち遠しいものもあります。

今回のシアーニットが、まさにそのひとつ。

昨年からトレンドのシアートップス。様々なブランドから出ています。私もいろいろ試着しました。その中でBEIGE,のシアートップスはひと味もふた味も違う! とにかく上品なんです。昨年の春夏シーズンは、長袖のオーガンジーシャツに魅了され、黒とベージュ、色違いで揃えたほど。

上品か否かの境界線は、やはり透け具合。透けすぎないように...と考えることは誰もが思いつく方法ですが、そうするとシアートップスの意味があまりない。

一方BEIGE,は「ちゃんと」透けるんです。その思い切りが最高にかっこいい! ちゃんと肌が透ける、でもいやらしさはない。そのバランスを支えるのはやっぱり素材なわけです。

質のいいエジプト綿糸とラメ糸(といってもキラキラしていない)を合わせていて、シャリッとドライ。肌に沿わない素材と太いリブのおかげで、ハイネックでも、細身の五分袖でも、体から自然に離れます。

ベージュのニットにあえてインナーのキャミソールは白やベージュを透けさせて。隠すより潔く透けさせて着こなすのが、最高にかっこいいのです。

とまあ、発売を本気で心待ちにしていた私。
週末にショップへ買いに行く...ではなく、平日でもオンラインショップでポチッとできる、今ならではの買い物を楽しみたいと思っています。一番右の白はトップで私が着ているニットの色違い。濁りのないまっさらな白のハイネック、夏ならではの贅沢です。黒とグリーンは同じ素材のパフスリーブタイプ。ブラウスだったら甘いはずのデザインも、シアーニットならとっても大人です。肩の切り替えがぐっと内側に入っているので、大きなパフスリーブも大げさに見えない。小柄な人でも難なく着こなせるボリュームニットです。

【小林さん着用分】
ニット/¥26,000(税別)
パンツ/¥31,000(税別)

ニット(ホワイト)/¥26,000(税別)
ニット(ブラック、ローレル)/¥26,000(税別)

【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。