2019AWEssence
2019/10/25
【グレーコーデ】チャコールグレーが着たい冬2019vol.11
私のスケジュールには、いわゆる「女子会」はほとんどありません。仕事では、興味のある人には初対面でも自分からどんどん会いに行きますが、プライベートは狭く深くタイプ。女友達と会うときは大抵1対1で、多くても仲のいい学生時代の4人で集まるくらい。そもそも、「女子」の年齢ではないから、「女子会」カテゴリーに入れていないんですが。
でも唯一「女子会」と呼んでいる集まりがあります。それは8歳と5歳の姪たちと会う日。一緒にアイスクリームを食べる、Netflixを観る、お風呂に入る…なんでも「女子会」。彼女たちは年齢的には間違いなく女子だし、発言もなかなか一丁前の女子で、ファッションチェックも抜かりない。新しい服を着て行くと「あーちゃんのそのふく、すてき〜」と褒めてくれたりもします(笑)。
先日、そんな姪たちとの女子会で、とても懐かしい気持ちになりました。それは、ふたりがお揃いのグレーのワンピースを着ていたから。少しだけウエストが絞ってある、シンプルな半袖のウール混ワンピース。ああ、彼女たちの母である私の姉、私、妹の三姉妹も、幼い頃シックなグレーのワンピースを着ていたなぁ。ノスタルジックな気持ちとともに、急にグレー熱が急上昇してきました。
そんなわけで、今回のグレーカーデとプリーツスカートのコーディネートは、ドンズバで気分! どちらも赤みのない深いチャコールグレーで、落ち着いた大人の雰囲気たっぷりなんです。
毛足の長い、表情豊かなカーディガンはカシミヤ100%、ボタンはややマットなサテンでくるであって上品。ミモレ丈で分量たっぷりのスカートは、プリーツが横に広がりすぎず、辛口なシルエットに感動します。
そして、それらを繋ぐのが白ハイネックカットソー。白ニットとは異なる、ドライなタッチとクリアな色味のおかげで、キレのあるコーディネートが完成する―――。大人は、こういう遊び心のある素材ミックスで、グレーを楽しみたいものです。
今度の「女子会」に着て行ったらふたりは褒めてくれるかしら…そんなことを考えながら、柔らかなカーディガンを撫でております(笑)。上/ベルト調整ができる、巻きスカート仕様。サイドの一部分のみ、他よりも細かいプリーツになっていて、シャープな雰囲気です。上/ややハリのある素材だから、タートル部分が自然にくしゅっとしつつ、自然に立つ。BEIGE,らしい緻密な計算具合に拍手です。
カーディガン/¥69,000(税別)
カットソー/¥13,000(税別)
スカート/¥41,000(税別)
【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。