2023AWEssence
2023/08/02
vol.1【レース】秋のはじめは黒とデニムでパリシックに
|エディター小林文「BEIGE,の奥深きシンプル」
今日から2023AWシーズンのコラムがスタート。早6年目を迎えています。改めまして(orはじめまして)、エディターの小林 文です。
毎回のことですが、vol.1なのでざっくりとコラムの説明を。
隔週で月に2回(水曜更新予定)アップされます/BEIGE,ファンの小林がデザイナー船津さんに取材した上で書きます/…とはいえ服の話より小林の日々のつぶやき、気づいちゃったこと、思い出話…服の紹介以外のこと、多めです。
ふだん仕事をしているとき、ラジオやPodcastをひたすら流しているのですが、お気に入りのひとつに『生活は踊る』というお昼11時〜13時の2時間番組があります。
パーソナリティは、コラムニストのジェーン・スーさんとTBSアナウンサーさん。おいしそうな料理の小ワザ、合間のニュースや天気予報、いいタイミングで流れる音楽。タメになる生活情報に「ほお〜」となったりしつつも、じっくりというより仕事をしながら聴くのにちょうどいい、そんな軽やかな雰囲気のラジオです。
ただ正午12時ごろから始まる20分ほどの相談コーナーに関しては、ながら聴きは無理、絶対!
リスナーからメールで届く「シリアスなお悩み」「トホホな相談」。手を止めて聴き入り、それに対してのスーさんたちの回答に「なるほどな…」と考え込む…。ラジオってだいたいリスナーの層がハッキリしているものですが、この番組は、年齢・性別・ライフスタイル、すべてが驚くほどバラバラ。様々な人生を想像してぼーっとしてしまい、なんなら午後の仕事に支障があることもしばしばです(笑)。
相談内容が重ければ重いほど、その後音楽を1曲挟んでもなんとなく空気が重い。けれど、その次に絶妙に救いのあるコーナーが待っているのです。
軽快な語り口ではじまる『ススめて!小森谷さん!』というミニコーナー。
プレゼンターの小森谷徹さんという “おじさん” がお得な生活情報を紹介するのですが、そのコーナーの入り方がとっても明るい! パーソナリティのおふたりと雑談をしながら「わかるわかる俺もさ〜」と話しはじめたかと思えば、「あ、そういえば、〇〇の△△使ったらラクになったよ?試してみたら?」なんて切り替えて商品紹介に入る。その流れが自然なときもあれば、なかなか無理くりなときもあって、ニヤッとクスッとしてしまう。なんだか、癒やしの時間なのです。
さっそく話が逸れましたが(笑)、そんな感じでいろいろこじつけて、無理くり本題に入るさまを笑っていただく、「目指せ、小森谷さん!」なコラムです(笑)。
さて(笑)。ここからBEIGE,の話をしますよ〜(笑)!
30代はBEIGE,を纏い、BEIGE,とともに生きている、BEIGE,ファンの私。そんな私が知る限り、ここまで黒が基調となったシーズンは初めて。BEIGE,といえば、ベージュの色出しが非常に得意なブランドです。グレー味があったり、キャメルっぽかったり、ヌーディだったり。今季ももちろんあるものの、黒が目を引く、そんな秋冬なのです。
今回紹介するのは黒のレースブラウス。
透け感もレースの凹凸もとっても美しいですよね! これ、オリジナルの生地なのだそう。元々はシアーな黒の生地でレースのデザインはなし。BEIGE,がオリジナルで「この幅でピンタックを入れたい」「ここにハシゴレースを入れたい」「ここにピコ刺繍を入れたい」…とオーダーして1枚の生地が完成。
綿×ポリエステルで薄手ながらハリ感があるし、ボーダー状に入った様々なディテールのおかげで、生地自体がシアーでも着ていて不安になることはありません。
黒デニムに合わせてシックに。膝上で絞った細身のフレアでセンタープレスが入っていて脚が細く、長く見えてしまう! 洗いをかけているおかげで、程よく柔らか。このデニム、名品の予感です!
もうひとつ、私の推しブラウスを紹介させてください。
こちらはウール×ポリエステルで、あたたかみと清涼感が共存した繊細な雰囲気。ウールが入っている分、透け感も上のレースブラウスより控えめ、とても上品。
そこにふんだんにフリルをのせて。フリルの端は切りっぱなしだから、こんなにフリフリなのに甘くない、堅くない。こちらも、デニムやスティックパンツでキリッと着こなすのがオススメです。
黒を軸にピンクや赤、ラメやスパンコールなど、ちょっと心がうきうきする生地が多い、 “パリシック” がテーマの今季のBEIGE,。今季もたっぷりじっくり、(前段長めで)語ります!
お付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
フリルブラウス / ¥33,000(税込)
ノースリーブブラウス / ¥44,000(税込)
レースブラウス / ¥52,800(税込)
セミフレアデニム / ¥29,700(税込)
【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして主婦の友社『GISELe』、講談社『mi-mollet』などで編集・執筆中。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。